プロジェクトの羅針盤になるビジョンの作り方

- プロジェクトを立ち上げたものの、進行が遅れている
- プロジェクトの方向性に自信が持てない
- プロジェクトを進める目的が不明確
こんな悩みにお答えします。
本記事の信頼性

- 学生時代にアプリ会社を創業し売却
- さまざまなプロジェクトのビジョン設計を支援
プロジェクトの目的がわからず困っていませんか?
わたしも、「このプロジェクトは一体何のためにやっているのだろう?」と目的を見失うことがしばしばありました。
目的を見失わないためには、プロジェクトの方向性を示すビジョンが必要です。
実は、この記事で紹介するプロジェクトの方向性を示すビジョンの作り方を身につければ、
プロジェクトの目的に迷うことなく、より迅速に意思決定を行うことができるようになります!
是非、個人でもチームでもビジョンを設定し、自信を持ってプロジェクトに取り組んでみてください。
ビジョンとは?
ゴール設計で決定する「ビジョン」とは、プロジェクトが目指す方向性や基準を示す宣言文です。
ビジョンが明確であれば、迅速な意思決定ができ、チームの結束力が向上し、顧客への強い訴求力が生まれます。
ビジョンはプロジェクトの存在意義を示す目的と最終状態を描くイメージ、日常の行動や決定を導く価値観の3つの要素で構成されます。
ビジョンはプロジェクトの中で譲れない部分を明確にします。
ビジョンの3つのメリット
ビジョンを掲げることで、迅速な意思決定ができ、チームの結束力が向上し、顧客への強い訴求力が生まれます。
迅速な意思決定
ビジョンを掲げるメリットの1つは、迅速な意思決定です。
ビジョンを掲げることで方向性が明確になるため迅速な意思決定ができます。
チームの結束力が向上
ビジョンを掲げるメリットの1つは、チームの結束力の向上です。
ビジョンがあればチームのモチベーションを維持でき、結果的に成果物の品質も高まります。
顧客への強い訴求力
ビジョンを掲げることで、顧客への強い訴求力が生まれます。
共通の目的としてのビジョンがあれば、顧客自身が積極的にプロジェクトに参加し自走します。
ビジョンのソフトパワー
ビジョンには、形のない魅力によって人の行動を引き出す力”ソフトパワー”があります。
本来のソフトパワーは国家の影響力に関する言葉で、「国家が軍事力や経済力などの対外的な強制力によらず、その国の有する文化や政治的価値観、政策の魅力などに対する支持や理解、共感を得ることにより、国際社会からの信頼や、発言力を獲得し得る力」を指します 。
ビジョンを掲げることで、プロジェクトに“ソフトパワー”が生まれ、人々の行動を引き出します。
ビジョンの3要素
書籍「ザ・ビジョン」では、ビジョンをプロジェクトの存在意義を示す目的と最終状態を描くイメージ、日常の行動や決定を導く価値観の3つの要素と定義しています 。

目的
ビジョンの要素である目的とは、顧客の視点から見たプロジェクトの使命です。
プロジェクトの内容ではなく、プロジェクトをする理由に当たります。
イメージ
ビジョンの要素であるイメージとは、目的を達成した最終結果の情景です。
イメージはなくしたいものではなく、作りだしたいものに焦点を置きます。
価値観
ビジョンの要素である価値観とは、目的やイメージを達成する過程での行動の基準です。
価値観を明確にすることで、チームの一人一人が判断をしやすくなり、自走しやすい環境が作られます。
ビジョンの作成
ビジョンはチーム全員による話し合いを通じて作成します。
既に会社で共通のビジョンが存在する場合も、プロジェクトごとに新たに作成します。
なぜなら会社とプロジェクトでは視点が異なるからです。
ビジョンを作成する際にはビジョンの3要素を考えるきっかけとなる質問リストを活用します。
チーム全員での話し合いが必要な理由は、チームが本心から望むビジョンになってなければ、誰も達成を目指さないためです。チームメンバー各々のビジョンとプロジェクトのビジョンを調和させることを意識します。
実際にビジョンを作成する際には以下の質問リストを活用してください。
目的を作成する質問リスト
- 私たちのプロジェクトは誰のためか?
- 私たちのプロジェクトの最終的な目標は何か?
- 私たちのプロジェクトは顧客にどのような価値をもたらすか?
イメージを作成する質問リスト
- 目的を達成したときのチームの情景は?
- 目的を達成したときの顧客の情景は?
- 目的を達成したときの世界の情景は?
価値観を作成する質問リスト
- 会社が掲げている価値観は?
- 私たち個々人が重視する価値観は?
- プロジェクトで重視する価値観は?
まとめ
ビジョンとは、プロジェクトの目指す方向性や基準を示す宣言文であり、プロジェクトの存在意義、最終状態を描くイメージ、そして日常の行動や決定を導く価値観の3つの要素から構成されます。
ビジョンを設定することのメリットは計り知れません。迅速な意思決定、チームの結束力向上、顧客への強い訴求力という具体的な利点が挙げられます。さらに、ビジョンはプロジェクトにソフトパワーを与え、人々の行動を引き出す力を持っています。ビジョン作成プロセスにおいては、チーム全員での話し合いが不可欠であり、目的、イメージ、価値観を定義するための質問リストが役立ちます。
あなたのプロジェクトにも、明確なビジョンを設定して、その力を最大限に活用してみてください。