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テスト駆動開発(TDD)のはじめ方 ~“赤・緑・リファクタ”で学ぶプログラミングの基本~

きたたく

1. はじめに: テスト駆動開発(TDD)とは?

1.1 ソフトウェア開発におけるテストの役割

ソフトウェア開発では、バグ(不具合)をできる限り減らし、きちんと要望通りに動作するプログラムを作ることがとても大切です。もしバグが多いままリリースしてしまうと、ユーザーが困ってしまったり、会社に損害が出ることがあります。

そこで多くの開発現場では、コーディングがひと段落した後にテストを行い、バグを探し出すという手順が一般的でした。しかし、この手順では「実装が全部終わってからテストする」ため、もし大きなバグが見つかったらコードを大幅に書き直す必要があり、時間やコストが大きくかかってしまいます。

1.2 「テストを先に書く」ってどういうこと?

TDD(テスト駆動開発)は、そんな従来のやり方と真逆の発想を取ります。つまり、「実装する前にテストを書く」のです。最初にバグを見つける仕組み(テスト)を用意してしまい、そこに合わせてコードを書くことで、すぐに不具合を見つけて修正することができます。

  • TDDの合言葉:
    • Red(赤): まずは失敗するテストを書く(まだコードがないのでテストが落ちる)
    • Green(緑): テストを通すために最小限の実装コードを書く(テストが通ればOK)
    • Refactor(リファクタ): コードを整理し、より読みやすく・メンテしやすくする

この3つのステップをセットでグルグル回していくのがTDDの最大の特徴です。

1.3 TDDはなぜ注目されるのか

TDDは「エクストリーム・プログラミング(XP)」と呼ばれるアジャイル開発手法の一部として広まりました。とにかく短いスパンでテストしながら実装を進めることで、バグを早期に発見・修正できるようになり、最終的な品質も高くなると言われています。
実際、マイクロソフトやIBMなど大手企業の調査によれば、TDDを導入すると事前リリース時のバグが40~90%も減ったと報告されています。一方で開発初期の手間は増えますが、長い目で見るとむしろ生産性が上がるケースが多いのです。

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ABOUT ME
きたたく
きたたく
学習工学博士
自由に生きる人を増やしたい大学教員・経営者。
生成AIで経済的自由を達成するための知識を発信中。
元不登校から飛び級で博士号(工学)を取得した連続起業家。
プログラミングを通じて「U-22 プログラミングコンテスト CSAJ 会長賞」「IoT Challenge Award 総務大臣賞」「人工知能学会研究会 優秀賞」など40件を超える賞を受賞。
スマホアプリ会社を創業(売却)し、プログラミングスクールの会社を創業(20店舗経営)

著書:知識ゼロからのプログラミング学習術(秀和システム) 他多数

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